南阿蘇ルナ天文台 調査研究デジタルアーカイブ
◆このWebサイトについて
「天文体験を通して社会課題を解決する」という理念に基づき、南阿蘇ルナ天文台における調査研究成果を広く一般に公開することを目的としています。研修会のお申し込みや一般公開イベント、雑誌への記事寄稿等の情報も掲載します。
≫ NEWS
●近年の研究成果の集大成、第9回全国研修会テキストが日本公開天文台協会 公式HPで公開中
●【実証実験】森林浴ならぬ「天文台浴」 — 九州産業大学と南阿蘇ルナ天文台が公開天文台における天体観察が体験者に与える癒し効果を、2024年9月10日に熊本県で実証実験を行います。 ⇒ リリース記事はこちら、実施概要はこちら
◆ウェルビーイングを高める効果が期待される「天文台浴」とは?
日本には、一般の方を対象に、誰もが覗ける望遠鏡を使って解説員が天文を解説するサービスを行う天文台が300施設以上あり、世界有数の規模を誇ります。そのような望遠鏡を使った公開活動を中心に行う施設は「公開天文台」と呼ばれています。公開天文台は研究活動そのものよりも、星空や天体を通した生涯学習の機会を提供し、その利用者の豊かな人生に資すること(ウェルビーイングの向上)などが主な目的とされています。
南阿蘇ルナ天文台では、公開天文台は博物館の一種であるという観点から、天文台で星を観察したり、宇宙や星空について学んだりすることによって得られる癒やし効果や活力に着目、博物館浴の一種である「天文台浴」を提唱し、「天文台浴」のウェルビーイングを高める効果について九州産業大学の緒方特任教授らと実証実験を行い、またその効果を最大限に享受できる「Luna天文台浴プログラム」を宿泊型体験施設 オーベルジュ「森のアトリエ」で提供してます。
【博物館浴についてはこちら】
「博物館浴」の効果、まじめに癒やしを測定 名大で学生8人が実験 [愛知県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
Modern Times | 「博物館浴」に「博物館処方箋」。健康や福祉にも活用される博物館
Ⅰ. 調査研究アーカイブ
2024年
宮本孝志,髙野敦史,長井知幸,武藤祐子,福澄孝博(2024)日本公開天文台協会(JAPOS)第9回全国研修会テキスト(日本公開天文台協会(JAPOS)第9回全国研修会)
武藤祐子(2024)博物館浴としての公開天文台浴の取り組みについて2~TM分析結果の続報と今後の展開~(日本公開天文台協会(JAPOS)東京大会)
髙野敦史,園木達也(2024)天体観察会における生成AIの利活用(日本公開天文台協会(JAPOS)東京大会)
宮下恭光(2024)天文教育カードゲームSPACE FIGHTを用いた、天文学者と公開天文台の共同で行う新しい天文教育普及の取り組み(日本公開天文台協会(JAPOS)東京大会)
2022年
武藤祐子,宮本孝志(2022)計量テキスト分析を用いた「星空体験(天文台浴)」による感情状態の抽出_第29回日本未病学会学術総会
髙野敦史,長井知幸(2022)米国天文台アウトリーチ調査」オンライン報告会(日本公開天文台協会(JAPOS)オンライン研修会)
武藤祐子,宮本孝志(2022)「公開天文台におけるサイエンスコミュニケーションの実際2-星空体験(天文台浴)のTM分析を通して-」第11回年会JASC
宮本孝志(2022)天文台浴の提唱〜博物館浴とウェルネスツーリズムをめぐって(日本公開天文台協会(JAPOS)島根大会)
園木達也,髙野敦史,長井知幸,武藤祐子,村田祐樹,池田裕,中村梨花(2022)リアルとオンラインをつなぐ南阿蘇ルナ天文台の取り組み(日本公開天文台協会(JAPOS)島根大会)
2021年
武藤祐子(2021)第3世代型天体観察会体験者に対する質問調査-テキストマイニングを用いた分析から-(日本公開天文台協会(JAPOS)第15回全国大会)
長井知幸(2021)次世代公開天文台」の基礎的なシステム構成と応用の例(日本公開天文台協会(JAPOS)栃木オンライン大会)
村田祐樹,園木達也(2021)リアルとオンラインをつなぐ新しい観察会の実践(日本公開天文台協会(JAPOS)栃木オンライン大会)
宮本孝志(2021)博物館としての公開天文台(日本博物館協議会シンポジウム)
宮本孝志(2021)第8回JAPOS全国研修会&ASC-Lab立上げのご報告ー事例と検証:サイエンスコミュニケーションとしての天体観察会(日本公開天文台協会(JAPOS)栃木オンライン大会)
安田岳志,井上毅,松尾厚,宮本孝志,武藤祐子,高野敦史(2021)博物館としての公開天文台(日本博物館協会・博物館研究)
2020年
武藤祐子(2020)天文系Web部活「バーチャル天文部™」のおえかき星座解説動画について(日本プラネタリウム協議会(JPA)2020オンライン研究発表会)
武藤祐子(2020)『天文系Web部活「バーチャル天文部™」における試験的オンラインアンケート調査の実施』(第34回天文養育普及研究会)
宮本孝志(2020)公開天文台における天体解説技術の世代進化とは〜時代と共に変わる公開天文台の存在意義とその使命(日本公開天文台協会(JAPOS)第8回全国研修会)
宮本孝志,武藤祐子(2020)社会のニーズに寄り添う公開天文台~南阿蘇ルナ天文台の取り組み~(全国科学博物館協議会第27回研究発表会)
宮本孝志,武藤祐子(2020)社会のニーズに寄り添う公開天文台~南阿蘇ルナ天文台の取り組み~(全国科学博物館協議会誌ニュース特集記事)
2019年
髙野敦史(2019)南阿蘇村の宙ツーリズム(2年目)と公開天文台職員の地域における役割について(日本公開天文台協会(JAPOS)宮崎大会)
髙野敦史(2019)リアルタイム電視観望システムの研究開発報告と今後の課題(日本プラネタリウム協議会(JPA)福岡大会)
武藤祐子(2019)第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019年9月4日(全国科学博物館協議会誌ニュース記事)
武藤祐子(2019)第3世代型 天体観察会についての考察1(日本公開天文台協会(JAPOS)第14回全国大会)
武藤祐子,宮本孝志(2019)公開天文台におけるサイエンスコミュニケーションの実際1(JASC第2回研究会)
宮本孝志(2019)サイエンスコミュニケータとしての天体解説員(第四版)(日本公開天文台協会(JAPOS)九州地区研修会)
岩穴口栄市,髙野敦史(2019)第1回公開天文台解説員オンライン実態調査集計結果のご報告(日本公開天文台協会(JAPOS)宮崎大会)
2018年
髙野敦史(2018)南阿蘇ルナ天文台のインターネット天文台化プロジェクトについて(日本公開天文台協会(JAPOS)福島大会)
髙野敦史(2018)地域観光振興における公開天文台の役割について(日本公開天文台協会J(JAPOS)福島大会)
宮本孝志(2018)時代の要請に向き合って〜次世代型天文台検討WG報告(日本公開天文台協会(JAPOS)福島大会)
岩穴口栄市,安藤和真,髙野敦史(2018)公開天文台コクショ2018中間報告(日本公開天文台協会(JAPOS)福島大会)
2017年以前
(重要資料のみ後日掲載します)
Ⅱ. 研修会・公開イベント・記事寄稿
研修会・公開イベント
2025年2月 日本公開天文台協会(JAPOS)全国研修会で講師として登壇予定(後日詳細を掲載します)
2024年2月26日〜28日 日本公開天文台協会(JAPOS)第9回全国研修会(東京都)(終了)
2024年2月14日 福岡市科学館コラボイベント「星降る南阿蘇2024」(終了)
2023年11月15日 北海道なよろ天文台コラボイベント「ご当地星空ライブ配信」(終了)
記事寄稿・公開記事
2024年9月 掲載予定
2023年「世界一の公開天文台王国、日本。宇宙物理学者が思う「竹取物語」とのかかわり」(Forbes JAPAN) 長井知幸
2023年「ハッブルが宇宙膨張の証拠を見つけた天文台には「ヒゲの名物解説員」がいる」(Forbes JAPAN) 髙野敦史
Ⅲ. 南阿蘇ルナ天文台のミッション・施設概要
南阿蘇ルナ天文台のミッション
― Luna. For Better Quality of Human Life with Stars ―
私たちは、星空を見上げ、宇宙とのつながりを意識して生きることが
人びとの人生の質(Quality of Human Life)を豊かにし
幸福 (Well Being )の度合いをより高めることを知り
その体験・創発の場の創造と共有を目的として
より良いサービスや商品を開発しながら
さまざまな社会課題の解決に取り組み
新たな文化社会を作るために
ここに集まり、行動する
南阿蘇ルナ天文台の概要
1996年開設、代表:宮本孝志 天文台長。阿蘇くじゅう国立公園にある宿泊施設併設の「泊まれる天文台」(宿泊型体験施設Webページ)。九州最大級の高さ6m重さ11tの巨大な天体望遠鏡をはじめ、高精細な4Kプラネタリウム、阿蘇の草原に寝転がって星空を楽しめる星見ヶ原など天文体験のための施設をそなえ、余裕をもってゆったり過ごせるクラシカルな西洋料理宿を併設した、1泊の滞在の中で星空や宇宙の感動にひたれる体験型宿泊施設。2017年に日経新聞「なんでもランキング」で第1位を獲得するなど、受賞歴多数。
小規模な施設ながら、天文体験の専門知識を有し、独自の専門性を持つスタッフが8名在籍(2023年10月現在)している。調査研究分野では、国際的に広まりつつある社会的処方の観点から天文体験が心身に与える影響を調査研究し、ウェルビーイングに資する体験型プログラムの構築、専門人材の育成、オンラインにも拡張した次世代型公開天文台の開発に力を入れる。
Ⅳ. お問い合わせ
取材や寄稿依頼、コラボレーションのご相談など各種お問い合わせはこちらから。(返答に少々お時間頂戴します)