第4回 南阿蘇ルナ天文台の情報発信 その1〜熊本地震と南阿蘇ルナ天文台
熊本地震発生後から継続的に取り組んでいるのが、ホームページやSNSを使った南阿蘇発の情報発信です。
その内容は地震から時間を追うごとに少しずつ変化していきました。
地震発生直後、情報が錯綜する中、まずはお客様と施設、スタッフの安否情報を発信しました。
投稿にはたくさんのあたたかいコメントが集まり、たいへん勇気づけられました。
震災から1日経ち、南阿蘇地域の状況が次第にわかってきました。
情報発信は、南阿蘇の現状や、当館へ予約されているお客様向け、熊本を支援しようとされる方々向けの内容へと変化していきます。
震災から2日ほど経過すると「南阿蘇地域には物資や支援の手が届かない」という問題が表面化します。
国道57号線の阿蘇大橋の崩落や、俵山トンネルの通行止めをはじめ、多くの主要道路や生活道路が寸断され、阿蘇地域の住民でさえ阿蘇地域や熊本市内への移動に大きな困難を伴いました。
そこで、土地勘のあるスタッフが地域の情報をまとめ、阿蘇外の方でもわかりやすい地図の形で公開したのです。
交通に関する投稿は、震災2ヶ月が過ぎるまでに16回を数えました。
さて、震災から5日後、避難していたスタッフが森のアトリエに集まり、スタッフみんなでよく話し合って、4/29から仮営業を再開することにしました。
ここから情報発信には、地域情報や交通情報に加え、復旧に向けての投稿がはじましました。
そして、たくさんのご支援に支えられて、無事に4/29の仮営業を迎えることができました。
この再開は、インフラや施設の補修といった実際の現場でのご支援はもとより、インターネットの上での情報支援や多くの励ましの声がなければ、到底できることではありませんでした。
支えてくれたネットワークを通してつながるひとりひとりの方に、心からの感謝を感じました。